
YouTubeにコマ撮り動画を投稿したいと思う人も少なからずいると思うのですが、実際に作ってみたものって
人形たちがめっちゃくちゃ早く動いている・・・!
会話させたいのに会話のシーンがどうがんばっても1秒で終わってしまう。
すごいがんばったのに、全部で20秒くらいしかないよ。
このような状況に陥りがちです。
僕もはじめたばかりの頃は、まさにそうでした。
今日の記事では、1分間の動画を作るためのテクニックをドラえもんのアニメを例に上げて解説していきたいと思います。
ドラえもんから学ぶコマ撮りアニメのテクニック目次
ドラえもんの1シーンは約5秒くらいだ。
主に表現したい場所は真ん中に持ってこよう
会話のシーンは交互に顔のアップを出すとシーンが成り立ちやすい
1分の動画を作るときの写真の枚数は700枚あれば大丈夫
ドラえもんの1シーンは約5秒くらいだ。
これが最も重要なんですが、一つのシーンは5秒以内で作るようにしましょう。
たとえば、会話をしているシーンでセリフが長いからといって、いつまでも固定されたカメラで撮ったシーンを見せられたらどうでしょうか?
飽きると思います。
ドラえもんを見ていると、だいたい5秒に一回カメラのアングルやシーンが変わっていることが分かるかと思います。
会話のシーンを例にとると
①のび太君が部屋にいるドラえもんに抱きつく
②のび太君のアップで悩みを伝える
③ドラえもんの困った顔のアップ
④二人のうつっている構図
⑤ドラえもんのアップ
⑥ひみつ道具登場
このようにカメラのアングルや登場人物の顔をアップで写すことによって、変化が生まれて飽きずらくすることができます。
そして、シーンが細かくなれば完成した動画の時間も長くなります。
主に表現したい場所は真ん中に持ってこよう
たとえば、ドラえもんがひみつ道具を出すシーンを思い出して欲しいんですが、ひみつ道具がアップで映し出されて後ろは集中線が出ていることがよくありますよね。
もし、これが画面の隅でドラえもんが道具を出しているだけだったら、視聴者は重要なことではないのだろうなと感じるだろうし、見逃してしまう可能性も高いです。
画面が登場人物に合わせて動くこともあると思うのですが、あれもよく見てみるとカメラの動きの中心にそのシーンで重要なものが映し出されていることが分かるかと思います。
僕も正直なところ、なんとなくズームやカメラの移動を使っていたんですが、プロの方はカメラを動かすのにも意味を持たせていたのだなと反省しました。
会話のシーンは交互に顔のアップを出すとシーンが成り立ちやすい
YouTubeで動画を出すときにやってしまいがちだったのが、会話を一つのアングルで全部撮ってしまうことです。
こうすると、撮影自体はカメラの移動もないし楽なんですが、編集が大変だったりします。
コマ撮りで会話をさせるといったら、
①フィギュアの手を動かす
②微妙に体全体を動かす
③フィギュアの口をパソコンで編集することにより開いたり閉じたりさせる
実際にやってみたら分かるんですが、一つのアングルで手だけ動いていたら、なんとなくやりたいことは分かるけど面白くない映像が出来上がってしまいます。
そんな時は、話す人の顔をアップにしてみましょう。
会話はキャッチボールなので、交互に変えてみたり、全体図を見せたりしてリズムを作ります。
特に子供がよく見る動画の場合、テンポがとても重要です。
自分の子供がタブレットで動画を見ている様子を見ていると、一つの動画を見始めても10秒後には他の動画に変えていることが多々あります。
コマ撮り動画は実は幼稚園児達にはあまり関心がないようで、人形を使った寸劇や子供が出演しているものを好んで見ているような気がします。
人気のある寸劇動画も、展開がとても早いものが多いように思います。
YouTubeで人気の動画を作りたい方以外でも、会話時にアングルを変える手法は動画の中にテンポを作るいい手段だと思うので、使ってみてください。
1分の動画を作るときの写真の枚数は700枚あれば大丈夫
ディズニーのアニメでは1秒間に24枚の絵を使っていると言われています。
1分間の動画を作ろうと思ったら1440枚の写真が必要ということになります。
しかし、コマ撮りの場合コマ(写真)を少なくした方が可愛らしさや人形らしさが現せる部分もあります。
僕の主観でいくと、1秒間に13〜17枚の写真を使えば違和感がない動画が作れるような気がします。
コマ撮りは丁寧に時間をかけて作れば、その分だけ良い作品が出来上がりますが、写真を多く撮れば良いのかと言われればそうではないと思います。
どんな表現をしたいのかを考えることが大切なんだと思います。
自分がしたい表現を知るためには動かしたいフィギュアの動きを把握することや、ドラえもんや他のコマ撮り作品を見て表現を勉強するしかないです。
いろんな作品を見て表現の幅を広げて、良い作品が作れるようにがんばりましょう!